2027年度の予算要求が過去最大に。政府は「補正予算」に頼らない新しい予算作りを目指す方針を打ち出しました。
なぜ重要?
予算の額だけでなく、どうやってお金を集めて何に使うかという「予算の作り方」そのものを変えようとする動きだからです。国の借金が増え続ける中、これからの日本の経済運営を左右する大きな転換点となります。
小学生向け解説
日本の国が一年間で使うお金を計画する「予算」について、各役所から出された希望額の合計が、これまでで一番多くなりました。理由の一つは、金利が上がって、国が借りているお金の利子を払う費用が増えたことです。 そこで高市首相は、これまで急な事態のために後から追加していた「補正予算」を減らし、最初から必要な分を「当初予算」として決めるルールに変えようとしています。また、将来の成長のための投資には、特別な枠を作って計画的に進めることにしました。国の財政が苦しい中で、無駄を減らしつつ、大切なところにしっかりお金を使う工夫が求められています。
中学受験ポイント
- 概算要求とは、各省庁が予算を編成するために財務省へ提出する費用の見積もりのこと。
- 補正予算とは、年度の途中で予算が足りなくなった場合や、急な災害に対応するために追加する予算のこと。
- 国債費は、国が借りたお金の返済や利子を支払うための費用で、近年の金利上昇により負担が増えている。
覚える言葉
- 概算要求
- 次の年度に必要な予算を、各役所が「これくらいのお金が必要です」と政府に希望を出すこと。
- 当初予算
- 新しい年度が始まる前に、最初から予定して決めておく基本的な予算。
- 国債
- 国が公共事業などの資金を集めるために発行する借金の証書。
- シーリング
- 予算を使いすぎないよう、あらかじめ「ここまでしか要求してはいけない」と決めた予算の上限のこと。
- 財政
- 国や地方自治体が、税金などを集めて活動をする経済活動のこと。
関連知識
問題にチャレンジ
- 選択問題
今回の予算要求で、費用の合計が過去最大になった主な理由として適切なものはどれですか。
- 一問一答
国が一年間の収入や支出を計画する予算において、年度の途中で追加される予算を何といいますか。
- 記述問題
政府が「補正予算」に頼る仕組みを減らし、「当初予算」でしっかり計画を立てようとするのはなぜだと考えられますか。その理由を説明してください。
- 選択問題
政府が新しく目指している、予算作成の方針はどのようなものですか。
- 一問一答
国が借りているお金の返済や利子の支払いのために計上される費用を何といいますか。
- 選択問題
国の財政が苦しい中で、今後の予算において求められている姿勢はどれですか。
- 一問一答
各省庁が財務省に対して、予算の編成に向けて必要な費用の見積もりを出すことを何といいますか。
保護者向け解説
本件は「予算編成プロセスの健全化」という非常に重要な行政課題を扱っています。補正予算の膨張は、国会のチェック機能を弱め、財政規律を緩めるという批判が長年なされてきました。高市首相の方針は、この「バラマキ」や「場当たり的」になりがちな仕組みからの脱却を狙っています。お子様には、「お小遣い帳」に例えて、『後から足りない分をもらうのではなく、最初から計画的に使うことがなぜ大切か』という視点から話すと理解が深まります。金利上昇が国の借金返済に与えるインパクトも、経済の仕組みを学ぶ良いきっかけになるでしょう。