政府が来年度の予算編成方針を決定。経済成長を促す新しい投資枠では、予算の金額に上限を設けない異例のルールが採用されました。
なぜ重要?
国の予算の使い方を根本から変える可能性があるためです。これまでは「シーリング」という上限で支出を抑えるのが通例でしたが、今回は成長を優先し、必要な投資を積極的に行う姿勢を示しました。国の借金が増え続ける中、お金の配分をどう変えるかが今後の日本の経済を左右するため、非常に重要な判断です。
小学生向け解説
日本政府は、来年度の予算をどう使うかについて新しいルールを決めました。「強く豊かな日本」をつくるための投資枠を新しく作り、そこには予算の金額の上限を設けないことにしました。これまでの予算編成では、無駄遣いを防ぐために「これ以上は使ってはいけない」という天井(シーリング)を決めていましたが、今回は経済を大きく成長させるために、必要な分だけしっかりと予算を使えるようにしたのです。社会保障にかかるお金も少し増やされます。8月末までに、それぞれの役所が「何にいくら必要か」を財務省に伝えて予算の調整が始まります。
中学受験ポイント
- 国の予算案を作るためのルールを「概算要求基準」と呼ぶ。
- 予算の膨張を抑える天井の役割を「シーリング」と呼ぶ。
- 今回の予算編成は、骨太の方針と呼ばれる国の基本方針に基づいて行われている。
覚える言葉
- 予算
- 国や会社などが、一定の期間にどれだけのお金を集め、何に使うかの計画のこと。
- 概算要求
- 各役所が、来年度の仕事に必要な予算の見積もりを財務省に求めること。
- 閣議
- 内閣総理大臣と国務大臣が集まって、国の重要事項を決める会議。
- シーリング
- 予算が増えすぎないように定める上限額のこと。天井を意味する英語に由来する。
- 社会保障費
- 年金、医療、介護など、みんなが安心して暮らすために使われる大切なお金のこと。
関連知識
問題にチャレンジ
- 選択問題
今回の予算編成における「新しい投資枠」の最大の特徴として正しいものはどれですか?
- 記述問題
これまでの予算編成で行われていた「シーリング」には、どのような役割があったのかを説明してください。
- 一問一答
国の予算案を作成する際、各省庁が財務省へ予算を要求する際の基準となるルールを何と呼びますか?
- 一問一答
従来の予算編成において、無駄遣いを防ぐために設けられていた予算額の「天井」のことを何と呼びますか?
- 選択問題
予算編成のプロセスにおいて、各省庁が財務省に要求を提出する時期の目安として正しいものはどれですか?
- 一問一答
来年度の予算編成は、国のどのような基本方針に基づいて行われますか?
- 選択問題
政府が今回、予算編成のルールを一部変更した主な目的として考えられるものはどれですか?
保護者向け解説
今回のニュースは、日本の「財政規律」が変化の局面にあることを示唆しています。普段の学習では「予算はシーリングによって抑制される」と教えることが多いですが、今回は成長戦略を重視し、あえて上限を外すという例外的な方針が取られました。お子さまとお話しする際は、「国はお金が足りない状況だけど、未来のために投資すべき場所と、節約すべき場所をどう選べばいいと思う?」といった問いかけから、政治の難しさと大切さに触れてみてください。ニュースの背景にある「国の借金の状況」や「なぜ今、成長への投資が必要なのか」を調べると、社会の仕組みへの理解が深まります。